再建築不可物件をどうにかできないかと悩んでいたら・・・
「トレーラーハウスの設置ならできるらしい!」というウワサを聞いて、望みを持たれている方は多いのかもしれません。
トレーラーと名がつけば、建築物ではなさそうなので、家が建てられない土地でも活用できそうな気がしますね。
今回は、再建築不可物件にトレーラーハウスの設置がおすすめできるかどうかについて、分かりやすく説明します。
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トレーラーハウスの設置は再建築不可でもOK?
まず、トレーラーハウスとは、荷物を運ぶトレーラーを建物のようにして使用するものを言います。
「移動可能な家」という意味合いを持っている「被けん引自動車」のことです。
住居にすることを目的に設置する人も多く、近年、とても人気が高まっています。
トレーラーハウスの中に居住スペース、キッチン、お風呂、トイレなどを設置すれば、ふつうに住居として暮らすことができます。
交番とかお店とか、あと避難所になっているのも見たことがあるよ。
ちなみに、トレーラーハウスとキャンピングカーは混同されることが多いですが、明確なちがいはエンジンが付いているか付いていないかということ。
キャンピングカーはエンジンが付いているので自走できますが、トレーラーハウスには付いてないので、牽引する必要があります。
利用方法にも違いがあります。
キャンピングカーは、旅で移動しつつ途中で滞在するためのもの。
トレーラーハウスは、一つの場所に定置して居住するなどの目的で利用されます。
ところで、気になるのが再建築不可でも設置できるのか?についてですよね。
トレーラーハウスは「ハウス」と名前が付いてはいるものの、ふつうの家(建築物)のように、土地に土台工事をして定着させるということがありません。
建築物とは「土地に定着する工作物」と、建築基準法第2条に定義されています。
つまり、定着していないトレーラーハウスは建築物ではなく「車両」と見なされるため、家が建てられない再建築不可物件であっても設置することが可能なのです。
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再建築不可にトレーラーハウスとコンテナハウスはどっちがいい?
もう一つ混同されやすいのが、コンテナハウスです。
再建築不可の土地にどちらがおすすめなのかという話の前に、両者の違いについて少し触れておきましょう。
トレーラーハウスもコンテナハウスも、住居や店舗などに利用できるというのは同じですが、ハッキリとした違いは「移動できるか・できないか」ということ。
トレーラーハウスは、土地に定着させないため移動が可能で、「車両」として扱われるというのは前述した通りです。
車両とは、以下の要件を満たしているものと定義されます。
・土地側のライフラインの接続方法が工具を使用しないで着脱できること
・適法に公道を移動できる自動車であること
ところが、コンテナハウスは土地に定着させるもので移動ができないため、「建築物」とみなされるのです。
「建築物」ということになれば、建築確認申請を取ったりなど「建築基準法」を遵守して建てる必要があります。
そのため、コンテナハウスを再建築不可の土地に建てるためには、再建築不可を「可能」にするなど、高いハードルをクリアしなければなりません。
以上のことから、再建築不可の土地に設置するなら、コンテナハウスよりもトレーラーハウスの方に軍配が上がると言えます。
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再建築不可の土地にトレーラーハウスを設置するメリット
再建築不可の土地に、トレーラーハウスを設置するメリットは、大きく分けて5つ挙げられます。
2、初期費用が安い
3、維持費も安い
4、メンテナンスがしやすい
5、簡単に移動できる
1、建築確認申請がいらない
再建築不可物件にトレーラーハウスを設置する一番のメリットは建築確認申請がいらないということです。
コンテナハウスのところでも触れましたが、再建築不可の土地に建物が建てられない理由は、そもそも「建築確認申請」が通らないからです。
しかし、法的に建築物に見なされないトレーラーハウスなら建築確認申請が不要なため、設置することが可能になります。
そのため、建物が建てられなくても、再建築不可の土地を有効活用できる幅が広がるわけですね。
2、初期費用が安い
初期費用が安いというのも、トレーラーハウスの大きなメリットの一つです。
家を建て替えようとすると、数千万円レベルのお金がかかるのは言うまでもありません。
基礎工事や地盤改良などが必要ですし、人件費や工事費が莫大なものになるからです。
現金で払える方はそれほど多くなく、ローンなどの借り入れを利用される方が多いでしょう。
その点、トレーラーハウスならサイズや機能などにもよりますが、新品でも200万円くらいから購入できます。
設置費用を合わせたとしても、数百万円程度で済み、かなり安く抑えられるため、キャッシュで支払える方も多くなります。
また、建築物の場合には、再建築不可の土地に建てようとすると「再建築可能」の状態にする必要があります。
そのため、セットバックや隣地購入の費用がかかることも忘れてはいけません。
トレーラーハウスなら、それらの費用もかからないため、すべての初期費用をまとめた場合、金額の差は歴然となるのです。
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3、維持費が安い
トレーラーハウスは、維持費用が安いのも大きなメリットです。
維持費が安くなる一番の理由は、建物にかかる「固定資産税」や「都市計画税」などの税金が不要だからです。
ちなみに、建物を取得する場合には「不動産取得税」を納税しなければなりませんが、建物ではないトレーラーハウスは、それも払う必要はありません。
代わりと言ってはなんですが、車両であるトレーラーハウスは2年ごとの車検が義務付けられます。
ただし、エンジンを積んでいないため、車検費用は6万円程度で、軽自動車よりも安く済みます。
4、メンテナンスがしやすい
トレーラーハウスは、メンテナンスもしやすいです。
一般的な建物は、外壁塗装、屋根塗装、防水工事という、定期的に行うべき大規模修繕などのメンテナンス費用は、どうしても高額になりがちです。
建物を覆うように大がかりな足場を組む必要がありますし、工事にかかる日数が数か月に及ぶ場合もあります。
その点、トレーラーハウスは、建物よりも構造がシンプルなため、メンテナンスが簡単に行えます。
主だったメンテナンスは「錆止め」ですが、3年おきくらいに外側や土台の部分に錆止めを塗装すれば、それだけでメンテナンスは終了となります。
5、簡単に移動できる
土地に定着させた建物とは違いトレーラーハウスは車両であるため、牽引すればどこにでも移動することが可能です。
特に引っ越しのカンタンさは、トレーラーハウスならではのメリットでしょう。
例えば、ふつうの建物に住んでいる人が転勤が決まり、引っ越しを余儀なくなれたとします。
その場合、引っ越し先の賃料を払いながら、住宅ローンも払い続けるという二重苦に陥る可能性があります。
トレーラーハウスなら引っ越しがカンタンなので、そのような心配もなく、身軽に丸ごと引っ越せるのです。
また、建物は不要になったら解体するしかありませんが、トレーラーハウスは移動して再利用することも可能です。
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再建築不可の土地にトレーラーハウスを設置する時の2つの注意点
・・・と、さまざまなメリットがあるトレーラーハウスですが、実際に設置する場合には2つの大きな注意点があります。
特に、2つ目はトレーラーハウスが設置できるかどうかのカギを握るポイントですので、しっかりとお読みください。
1、「土地の固定資産税」は高くなる
メリットのところで、建物にかかる「固定資産税」や「都市計画税」が不要という話をしましたが、「土地の固定資産税」は払い続けなければなりません。
なぜなら、トレーラーハウスは車両のため、建物の固定資産税はかかりませんが、土地という不動産には税金がかかるからです。
しかも、建物が建っている土地には、住宅用地としての税金特例がありますが、トレーラーハウスの場合には適用されません。
そのため、建物が建っている土地に比べて、6倍もの固定資産税を払う必要があるのです。
一見税金が安くなると思われるトレーラーハウスですが、固定資産税に関してはそのようなロジックがあることを覚えておきましょう。
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2、トレーラーを搬入できない可能性がある
再建築不可の土地にトレーラーハウスを設置する際、一番ネックとなるのが「トレーラーが搬入できない」ということです。
トレーラーハウスを設置するためには、敷地内に本体を搬入しなければなりません。
エンジンは付いていませんから、トラックで牽引してもらうのが一般的です。
ところが、そもそも再建築不可の土地というのは、道路と接していなかったり、接していたとしてもその幅(接道面)が極端に狭いというのが大前提となります。
そのため、トレーラーが敷地内に入れず搬入できないということが、多々起こりうるのです。
そうとは知らずに、設置場所のサイズだけを頼りにトレーラーを購入すると、代金が丸々ムダになる恐れがあるため注意してください。
以上のことから、再建築不可の土地にトレーラーハウスの設置を考えているのであれば、まずは道幅とトレーラーのサイズを測定し、設置できるかどうかを確認することが不可欠です。
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まとめ:
結論としては、再建築不可物件にトレーラーハウスを設置することは、あまりおすすめの方法とは言えません。
一番の理由は、再建築不可の土地は、道路に面していなかったり接道面が狭かったりするため、トレーラーハウスの搬入が難しいケースが多いからです。
再建築不可の土地でも、広い間口が確保できるのなら不可能ではありませんが、多くの場合難しいと言えるでしょう。
再建築不可物件の利用方法はかなり限られるため、シロウトでは判断が難しいことが多いです。
無理をせずに確実に利益につなげたいなら、専門の買取業者に依頼するのが一番の早道。
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